コーヒーミルを初めて使った人間の感想
ついにコーヒーミルを買った。
誰かがネットでコーヒーの粉を買って使うのと、
豆で買って、自分で引いて使うのとでは全然違うって言っていて、前々から欲しかったのだ。
買ったのは、ハリオのセラミックスリム・コーヒーミル。
多くの人がおすすめしているし、アマゾンの評価も高かったので、これにした。
ここからは初めてコーヒーミルを使った人のインプレッションを述べていく。
初めてのコーヒー豆は近くのスーパーで安かったUCCのMASTER ROASTのリッチとマイルド。
本当は浅煎りを飲んでみたかったのだが、売っていなかったので中煎りを買った。またいつか浅煎りは飲んでみたい。
パックを開けると、カフェのような豊かなコーヒーの香りが昇ってきた。普段、粉のコーヒーしか飲んでいなかった僕には、スーパーの豆でも十分いい香りだ。
話は変わるが、僕はコーヒーは手軽に楽しむものだと思っている。だから、豆も自家焙煎の高いやつじゃないと嫌だとかは全く思わないし、キッチンスケールで厳密に重さを量って淹れたいとも、あまり思わない。まあここら辺はいろいろな価値観があるだろう。
少し脱線してしまったが、さっそく豆を皿に出して観察してみた。
当然のことだが、深煎りの豆は色が黒々としていて中煎りの豆は少し色が薄い。
初めてのコーヒー挽き
観察もそこそこに挽いてみた。
メジャースプーンもないので、これぐらいかなという感覚に任せて、ミルのホッパーに豆を入れて、ハンドルを回してみる。
ゴリゴリという普段味合うことはない感覚を感じながら、挽き続ける。
この間にも強くコーヒーの香りを感じることができて、いつもとは全然違う楽しさを得た。
しばらく挽いていると感覚はなくなり、挽き終わったことが分かった。底にたまった粉を見てみると、まったく挽けてないではないか!
ミルには挽き具合を調節するねじがあるのだが、適当にセッティングしていたので極粗の粉に仕上がっていた。再び気を取り直して、今度はねじを締めて、挽いた。
すると、とてもいい感じの粉に仕上がった。二つとも挽き終わったので、再び観察してみた。
まあ特にさっきの観察と変わりはないが、これまでに感じたことのないほどの強いコーヒーの香りを味わうことができた。なるほど、これが自分で豆を挽くということの醍醐味か!
お湯も沸いて、カップも温まったのでさっそく粉をフィルターに入れて、淹れてみる。まず、蒸らす。この時点ですぐに分かった。いつものコーヒーとは違う。
気持ち豆が膨らみ、それと同時に芳醇なコーヒーのいい香りが立ち上ってきた。その香りを味わいながら、僕はコーヒーを淹れた。
飲んでみた
二杯とも入れ終わり、飲んでみた。うん、おいしい。けど正直思ったほどの衝撃は味では感じなかった。確かに普段飲むコーヒーよりおいしい気はするが、驚くほどの違いはないように思った。
飲み比べた時のほうが衝撃は大きかった。
最初に深煎りのコーヒーを飲んだのだが、次に中煎りのコーヒーを飲むとだいぶ印象が違った。
パッケージにも書いてあるし、コーヒーをちょっと知っている人なら当然の認識だが、中煎りは深煎りよりも酸味を感じられ、すっきりとした味わいだった。
深煎りはずっしりとした味わいでちょっとずつ飲む感じだが、
中煎りは飲みやすく軽やかだった。
今まで、自分はボディーの強い、深煎りのコーヒーは好みだと思っていたのだが、軽やかなコーヒーのほうが好みなのかもしれないと分かった。
同時に飲み比べて初めて分かった。
初めてコーヒーミルを使ってみて
この記事で言いたかったことは、コーヒーミルは買ってよかったということだ。
味に関しては、僕の舌がバカなだけかもしれないが、それ以外では粉のコーヒーを使うのとでは大きく違うことが分かった。特に香りの部分はとても満足した。
コーヒーを挽くのは、ひと手間かかることだが、その手間からコーヒーを楽しむことができる。今回の買い物は僕を新たな境地へといざなってくれた。コーヒーが好きな人はぜひミルを買ってみてほしい、コーヒー好きならすでに持っている人も多いかもしれないが。
それでは、また。